キリンホールディングスの社長に2月に就任した南方健志氏が、朝日新聞のインタビューに応じた。小林製薬の紅麴原料による健康被害の影響については、キリンも力を入れる機能性表示食品などへの不安が生じていると認めた上で、「業界全体で信頼回復に全力を尽くすしかない」と語った。
――紅麴原料による健康被害についてどう受け止めていますか。
弊社は小林製薬の紅麴製品は材料として扱っていません。ただ、食にとって安全・安心は最も大事な前提で、今回の問題でそこに対する疑義が生じてしまっている。ここはしっかり、お客様に安心していただけるような品質保証の体制を回していく、何かあった時にすぐに情報を提供できるようにするといった体制を示していくことが大切だと思っています。機能性食品は今は一時的に厳しい状況だと思うが、長い目で見れば、医薬品に頼らずに健康課題を解決するという面で、重要な産業です。業界全体をあげて、信頼回復に全力を尽くすしかないと思っています。
――具体的にどんな対応をされていますか。
今回の件については社内でも…